こんにちは、パワーリフターのカイです。
突然ですが、皆さんスクワットのときってどんなシューズを履いていますか?
普通の運動靴やランニングシューズでスクワットを行っている人は結構多いのではないでしょうか。
もしあなたが「この先もっとスクワットの使用重量を伸ばしていきたい」と考えているなら、スクワットに適したシューズを選んだ方が良いでしょう。
この記事では、スクワット用シューズの選び方について解説し、最後に僕のおすすめシューズ7選を紹介します。
目次
スクワット用シューズに必要とされる唯一の条件は、「クッション性が低い」こと
スクワット用のシューズに必要とされる唯一の条件は、「クッション性が低いこと」です。
これは高重量のバーベルを担いだときに、クッション性が高いシューズだと靴底が「グニャ」っと変形して、足元が不安定になってしまうためです。
つまり、一般的な運動靴やランニングシューズのようなクッション性を追求したシューズはスクワットに不向きです。

「トレーニングシューズ」として売られている商品は、割とクッション性が低いものが多いですが、それでもパワーリフター目線で見ると柔らかいものがほとんどです。
今は高重量を扱っていない初心者の方でも、この先スクワットの記録を伸ばしていくつもりなら、この記事で紹介するようなちゃんとしたスクワット向きのシューズを選んだ方が良いでしょう。
スクワットに向いてるシューズは大きく分けて2種類ある
スクワットに向いているシューズには、大きく分けて2種類あります。
レスリングシューズやたび靴などの「底が薄いベタ靴」と、かかとが高く作られた「ウェイトリフティングシューズ」です。

これらはクッション性が低く、底部の沈み込みが少ないので安定してスクワットを行うことが出来ます。
基本的にはこの2種類のどちらかを選ぶのが良いでしょう。
「ベタ靴」か「ウェイトリフティングシューズ」かの判断基準
「ベタ靴」と「ウェイトリフティングシューズ」どちらを選ぶべきか悩む人も多いと思うので、一般的な判断基準を2つ紹介しておきます。
あくまでも一般論なので参考程度に捉えて欲しいですが、知っておいて損はないでしょう。
足首が固くて「しゃがみにくさ」を感じている人には、ウェイトリフティングシューズが合うかも知れません
「ウェイトリフティングシューズ」は通常のシューズよりもかかとの部分が高く作られています。
これを履いてスクワットをすると、かかとの下にプレートを敷くのと同様の効果が得られ、足首が固い人でも深くしゃがみやすくなります。

足首が固くて「しゃがみにくさ」を感じている人には、ウェイトリフティングシューズが合うかも知れません。
また、これは個人的な考えですが、骨格的な問題でしゃがみにくい人にとってもウェイトリフティングシューズは有効となる場合があると考えています。

・足首が固くて「しゃがみにくさ」を感じている人
→ ウェイトリフティングシューズが合うかも
・足首の柔軟性に問題がなく、「しゃがみにくさ」も感じていない人
→ ベタ靴のままでOKかも
大きく前傾しながらしゃがみたいタイプ人には、ヒールの高いウェイトリフティングシューズは合わない可能性があります

ウェイトリフティングシューズは、商品によってかかとの高さ(ヒール高)が異なります。
一般的には、ヒールが高くなればなるほど上体を立てたまましゃがみやすくなります。(膝を前に出しやすくなるため)

したがって、ハイバーで担ぐ人や、上体を出来るだけ起こしたまましゃがみたい人は、ヒールの高いウェイトリフティングシューズ(レガシーリフター等)と相性が良いです。
一方で、大きく前傾しながらしゃがみたいタイプの人にはヒールの高いウェイトリフティングシューズは合わない可能性があります。
そういう人はベタ靴を選ぶか、ウェイトリフティングシューズの中でもヒールが低めのもの(パワーリフト等)を選ぶと良いでしょう。
・ハイバーで担ぐ人・上体を出来るだけ起こしたまましゃがみたい人
→ ヒールの高いウェイトリフティングシューズを選ぶ
(例:レガシーリフター)
・大きく前傾しながらしゃがみたいタイプの人
→ ベタ靴、もしくはヒールの低いウェイトリフティングシューズを選ぶ
(例:パワーリフト)
スクワットにおすすめのシューズ7選
それでは、「スクワットにおすすめのシューズ7選」を紹介していきます。
正直言って紹介したいシューズは他にも山ほどあるのですが、今回は僕自身が色々試してきた経験と、知り合いのリフター達へのリサーチの結果を踏まえ、7つに厳選しました。
【ベタ靴編】
まずはベタ靴でスクワットにおすすめのものを4つ紹介します。
ちなみに紹介するシューズは、以前デッドリフトにオススメのシューズの記事で紹介したものと全く同じです(笑)
基本的には、デッドリフトがやりやすいシューズはスクワットもやりやすいです。
① 【安さで選ぶなら】たび靴 健さん
価格:680円(税込)~

安くて使いやすくて最強のシューズと言えば、やはり「たび靴」ですね。
底が薄くてグリップ力が強いので、スクワットにもデッドリフトにも使用できます。
ワークマンで売られている「健さん」というたび靴が有名で、多くのパワーリフターが着用しています。
ちなみに僕自身はAmazonで売っていた「くつたろう」という商品を使用していますが、健さんと比べても特に遜色ありません。
唯一の欠点は靴紐がないことですが、それが気になる方は次に紹介するベアフットシューズを選ぶと良いでしょう。
② 【安くて紐付きならコレ】テスラ ベアフットシューズ
価格:2,980円(税込)~

安くて紐付きのシューズなら、テスラのベアフットシューズがオススメです。
知り合いのリフターで着用者も多く、もっぱら「使いやすい」との評判です。
値段は約3,000円とトレーニングシューズとしてはかなり安価です。
サイズ感は大きめなので、普段より1cm小さいサイズを選んでください。
③ 【最強のレスリングシューズ】レスリングシューズ アシックス ex-eo
価格:20,400円(税込)

僕がこれまで使用してきた中で一番おすすめなのが、アシックスのex-eoです。
- めちゃくちゃ軽い
- 底が薄い
- グリップ力抜群
- ホールド感も抜群
といった感じで、ビックリするぐらい使い心地が良いです
価格が約2万円と結構しますが、買って後悔はしないと思います。
また、この商品はセミオーダーで配色を自由に決めることができるのも魅力です。
サイズ感はややキツめなので、ジャストサイズか0.5cmゆとりを持たせるのが良いと思います。
④ 【個人的に今一番欲しいシューズ】オートミックス
価格:21,600円(税込み)

個人的に今一番欲しいのが、オートミックスのスポーツ向けトレーニングシューズです。
多くのパワーリフターが着用していますが、信田泰宏選手が使用されているのを見ているうちにドンドン欲しくなってきてしまいました・・・
Deficit DEADLIFT 240kg×5
デッドは色々やって、これが最後の締め。 pic.twitter.com/tRSs1Sebhz
— 信田泰宏 shidayasuhiro (@yasuhiroshida) April 26, 2019
使用感は抜群らしいです。
何より格好良いし、欲しすぎます・・・
【ウェイトリフティングシューズ編】
続いて、ウェイトリフティングシューズでスクワットにおすすめのものを3つ紹介していきます。
⑤ 【導入モデルとしておすすめ】アディダス パワーリフト4
価格:1万円前後
ヒール高:15mm

パワーリフトはヒール高が15mmと低めに作られており、ベタ靴との感覚の差が小さいのが特徴です。
「足首が固くてウェイトリフティングシューズは履きたいけど、上体の前傾はある程度維持したい」というような方にオススメです。
現行モデルはパワーリフト4で、特徴としては表面がメッシュ生地になっているため、蒸れにくいモデルとなっています。
価格も1万円前後と、ウェイトリフティングシューズとしては最も安い部類で、ウェイトリフティングシューズの導入に一番おすすめの商品です。
僕も現在同シリーズの旧モデル・パワーリフト3を使用しています。

⑥ 【オーソドックスなモデルなら】ナイキ ロマレオス3XD
価格:3万円台
ヒール高:20mm

ウェイトリフティングシューズはヒール高19~20mmぐらいのものが一般的なので、ヒール高20mmのこちらの商品はまさしくオーソドックスなモデルと言えます。
先代モデルのロマレオス3は、シュータンの部分が破れたりする強度不足が問題視されていましたが、こちらの現行モデルでは改善されているようです。
僕も以前までロマレオス3を使用していましたが、使用感はとても良かったです。


価格は3万円台と、かなり高価です。
⑦ 【特にヒールが高いシューズが欲しいなら】リーボック レガシーリフター
価格:3万円台
ヒール高:22mm

リーボックのレガシーリフターは人気のモデルで、非常に多くのパワーリフターが使用しています。
一番の特徴はヒールが高いこと(22mm)で、これはウェイトリフティングシューズの中で最もヒールが高い部類に入ります。
ハイバーで担ぐ方や、前傾を抑えたスクワットをしたい方におすすめのシューズです。
たまにリーボックの公式が行うセールで安くなり2万円以下で販売されますが、海外輸入だと基本的には3万円台です。
番外編:ややクッション性のあるシューズが好みの方には、底が厚めのスニーカーがおすすめ
この記事では「クッション性が低い」ことを前提条件としてシューズを紹介してきましたが、人によっては「ややクッション性があった方がスクワットがやりやすい」という人もいます。
そういう人には、ナイキのエアジョーダンのような底が厚めのスニーカーがオススメです。

ランニングシューズに比べて靴底の変形が小さく、適度に沈み込んでくれます。
有名選手だと、83kg級のラッセル・オルヒ選手(USA)がスクワットの練習でナイキのエアジョーダンを着用しているのを確認しています。

彼は300kg近い重量をこのシューズでこなしているので、強度的には全く問題ないはずです。
まとめ
というわけで、今回は「スクワット用シューズの選び方とおすすめ7選」について解説しました。
基本的にはレスリングシューズやたび靴などの「底が薄いベタ靴」を選ぶようにして、足首の固さや骨格的な問題でしゃがみにくさを感じる人に関しては、ウェイトリフティングシューズを選ぶと良いです。
クッション性が低いものがオススメですが、もし多少は足元が沈み込んでくれた方がやりやすいという場合は、ナイキのエアジョーダンのような底が厚めのスニーカーを選ぶのが良いでしょう。
まあ結局は好みの問題なので、この記事で書いてあることを参考にしつつ、気に入ったものを選んでくださいね。
それではまた!