今回は僕が使っているPURE RISE(ピュアライズ)のインクラインベンチをレビューしていきたいと思います。
なかなかコスパの良いインクラインベンチなんですが、当然良くない部分もあったので、その辺りも包み隠さずレビューします。
目次
PURE RISEのフラットインクラインベンチのスペック

- 高さ調節可能:背面部11段階 座面部3段階
- ベンチ部分:背面・縦80cm×幅23cm 座面・縦30cm×幅24cm
- 脚部分:幅50cm×高さ45cm
- 重量:14.5kg
- 耐荷重:150kg
- 価格:¥10,600
ピュアライズは株式会社イトセが展開するトレーニング器具ブランドです。
ピュアライズのインクラインベンチは、角度調節の幅が0~70°と広く、背面部11段階、座面部は3段階と非常に細かい調節もできるのが一番の特徴です。
価格は¥10,600と、インクラインベンチの中では比較的安い部類に入ります。
僕がPURE RISEのインクラインベンチを選んだ理由
そもそも僕は自宅にフラットベンチは持っていたのですが、どうしてもインクラインダンベルプレスがやりたかったのでインクラインベンチを追加で購入することにしました。
フラットベンチではどうしても胸の上部が鍛えられないですからね。インクライン系種目の重要性に後から気付いてしまったわけです。
そんなわけでインクラインベンチ購入するに辺り色々と調べた結果、数あるインクラインベンチの中でも、僕はPURE RISEのものを選ぶことにしました。
その決め手となった部分をいくつか挙げてみたいと思います。
ワンタッチで11段階の角度調節が可能
そもそもインクラインベンチとは、バックシートの角度を調節できるトレーニングベンチのことを言います。
PURE RISEのインクラインベンチは、なんと11段階の角度調節が可能です。

他の商品だと、IROTECの商品で7段階、ファイティングロードの商品で6段階といった感じで角度調整が細かくできないものばかりです。
また、バックシートの角度も最大で60度までの商品が多い中、70度まで角度を付けれるPURE RISEのインクラインベンチはスペックで頭一つ抜けていました。
ネジ式でなく、ワンタッチで角度変更が可能なのも◎でした。
下の動画を見てもらうと角度変更が簡単なのが分かってもらえると思います。
重量14.5kgと圧倒的に軽い
トレーニングベンチは重量が重い方が安定感はあるのですが、自宅で使用する場合は持ち運び易さの方が重要だと考えています。体感的には、人は20kgを超えてくると物を動かすのがちょっと億劫になってくるのではないかな?と思います。
インクラインベンチは重量が20~25kg程度の商品が多いんですが、PURE RISEのインクラインベンチは14.5kgと圧倒的な軽さです。この持ち運び安さは大きな決め手の一つでした。
このスペックで1万円台という良コスパ
一番の決め手はコストパフォーマンスですね。インクラインベンチは、安いもので1万円強、高いものだと5万円を超えます。
当然5万円ぐらいする商品の方が良いは良いんですが、いかんせん高すぎます。
そんな中、『耐荷重150kg・角度調節11段階・重量14.5kg』というスペックで10,600円は、正直現状の商品の中で圧倒的なコスパだと思いました。
組み立て:付属工具だけでは増し締めができないので注意
この商品は、ある程度自分で組み立てる必要があります。
と言っても、脚の部分をはめ込んでボルトを4本留めるだけなので作業自体は非常に簡単です。15分もかかりません。
一応下の写真のような付属工具×2が付いてきて、組み付け自体はこの付属工具で問題なく行えます。(相当使い難いですが。笑)

問題はその後の『増し締め』という工程です。これはシート下の可動部(赤丸で囲った部分)のボルトを強く締め付ける工程のことです。

配送されてきたときはここがかなり緩んだ状態になっているので、増し締めをしないとシートがガタつきます。
説明書にも増し締めをしろと書いてあるのですが、実際には付属工具だと「増し締め」ができません。

上の写真のように、付属工具が変な形をしているのでシートと干渉してしまって回らないんです・・・
これはAmazonのレビューにも同様のことが書いてありました。他のレビューも読んでみたところ、付属工具は使いにくいから自前の工具を使ったという人が多いようです。本当にめっちゃ使いにくいですこの付属工具。笑
結局僕は家にバイク整備用のスパナがあったのでそれで代用しました。この作業は一応付属工具+レンチ(スパナ)1本あれば行えるのですが、自前の工具がない場合はレンチかスパナを購入するしかないですね・・・
増し締めをしないまま使うのは危険なのでお勧めできません。PURE RISEさんには付属工具の改良を求めます。
細部もチェック
細部もしっかりチェックしていきますよ~。
角度変更だけならワンタッチだが・・・

角度変更自体はこのピンを引っ張って穴に刺すだけでワンタッチで行えます。しかし、ピンを穴にハメただけではシートに多少のグラつきが残ってしまうので注意が必要です。
しっかり固定するためには、ピンを穴に刺した後、右向きにピンを回してネジを締める必要があります。
説明が難しいのですが、ピンを締め切った状態だと抜くことができず、少し緩めた状態のときのみピンを抜くことが出来る構造になっているんです。
多分直接見た方が分かりやすいと思うので、詳しくは下の動画を見てください。
ちなみに僕はピンは緩めっぱなしで、いつでもワンタッチで抜き差しできる状態で使用しています。
個人的には全然動作に支障がない程度のブレですね。
足のカバーはプラスチック製

足の部分のカバーはプラスチック製です。したがって、フローリングの場合傷ついてしまう可能性があります。
僕の場合は、絨毯の上で使用しているので問題ないのですが、フローリング上での使用を検討されている方は、一緒に保護マットを購入された方が良いかと思います。
使用感:使い心地はとても良い
肝心の使用感について書いていきます。はっきり言って使い心地はとても良く、非常に満足しています。
安定感は十分
ダンベル30kg×2でインクラインダンベルベンチをやってみましたが、特にグラつきもないし安定感は十分ですね。僕の体重が70kgなので、ダンベルと合わせて130kgほどは荷重が掛かっているはずですが、ピンを締めなくても全く問題ありませんでした。
さすがに以前使用していたリーディングエッジのフラットベンチ(耐荷重200kg)ほどの安定感はありませんが、普通に使用する分には全く不安感はないです。
個人的には2つ目の穴で傾斜30度ぐらいでやるのがいい感じでした。
クッションはやや硬めでGood!シート幅もいい感じ

シートが絶妙な薄さ&硬さで個人的には大満足です。以前使用していたリーディングエッジのフラットベンチはシートが厚くて柔らかかったので、クッション性は抜群だったんですが、その分安定感がありませんでした。
ダンベルベンチをやるときに、クッション性が良すぎると背中が固定されずに動いてしまうので、動作がやり辛くなってしまうんですよね。
普段使いの椅子ならクッション性がある方が良いですが、トレーニングベンチはある程度の硬さがあった方がダンベルベンチがやり易いと思います。
幅に関しても、背中はしっかり固定できるけど肩から先は自由に動かせるというちょうどいい感じでした。
シートの最大角度70°はダンベルショルダープレスに丁度いいぐらい
シートを最大まで上げたときの角度(70°)が僕的にシーテッドダンベルショルダープレスのベストな角度です。
購入する前は、「完全な垂直まで起こせないのはどうなの?」と思っていたんですが、実際にやってみると70°が一番丁度よい角度でした。三角筋の前部と中部を両方刺激できる感じです。
完全に地面と垂直な状態を作りたいならスタンディングでやれば良いわけですし、この種目は70°ぐらいの角度がベストだと思います。
まとめ:コスパ良しのインクラインベンチ
PURE RISEのフラットインクラインベンチをレビューしました。
正直1万5千円という価格でこのスペックは、インクラインベンチの中では圧倒的なコスパだと思います。
別に押し売りをするつもりは全くないのですが、実際に使用してみても今のところ不満はありませんし、使い心地には非常に満足しています。
如いて挙げるなら、付属工具で増し締めが出来ないところだけが残念です。
PURE RISEさんにはこの部分を改善して貰いたいですね!良い商品なのにもったいないです。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
追記(2019/02/01)
本格的なホームジムを作ってからは、バーベルを使ったインクラインベンチプレスを行うようになり、耐荷重150kgでは不安を感じるようになってきました。
将来的には耐荷重200kg以上の商品に買い替える予定です。
現状の第一候補は、リーディングエッジの折り畳み式のインクラインベンチですね。
まあ緊急性は高くないのでまだ買いませんが、お金に余裕が出来るか、使用重量が完全に耐荷重を追い越してしまったときは購入します。
