こんにちは、カイです。
今回は、「初めてだけどパワーリフティングの大会に出てみたい」という方のために、大会に出場する方法について解説していきたいと思います。
僕が初めて大会に出るときよく分からなかった大会の区分(地方大会・ブロック大会・全国大会)などについても詳しく解説します。
目次
大会に出るための手順は3つ
結論から言うと、パワーリフティングの大会に出るために必要な手順は次の3つだけです。
- 選手登録をして
- 出場する大会とカテゴリーを決めて
- 大会にエントリーする
簡単ですね。
順を追って解説していきます。
選手登録は「シクミネット」で行う
JPA(日本パワーリフティング協会)の選手登録は、シクミネットという専用のWebシステムで行います。
登録の具体的なやり方についてはコチラの記事で詳しく解説しています。

記事内で紹介している手順に沿って進めていけば選手登録は完了できます。
大会には3つのランクがある
パワーリフティングの大会には3つのランクがあります。
初出場であれば、基本的には一番ランクの低い地方大会に参加することとなります。
地方大会(都道府県大会・市町村大会):誰でも参加可能
例:大阪府パワーリフティング選手権大会
JPAの選手なら誰でも参加可能なのが地方大会です。
初めて大会に出る方は、基本的にこの区分の大会にエントリーすることになります。
ただし、自分の登録した都道府県以外の地域の大会に出場する場合は、「オープン参加」という括りになり、順位は付きませんので注意して下さい。
標準記録を取るために、他地域の大会にオープン参加する選手もいます。
オープン参加でも取得した記録自体は有効なので、標準記録を突破していれば全国大会に出場が可能です。
ブロック大会:地方予選を勝ち抜いた選手のみ参加可
例:東海パワーリフティング選手権大会
ブロック大会は、地方大会よりも規模の大きい大会です。
以下の8ブロックに分かれています。
- 北海道・東北ブロック
- 関東ブロック
- 東海ブロック
- 北信越ブロック
- 近畿ブロック
- 中国ブロック
- 四国ブロック
- 九州・沖縄ブロック
標準記録は設定されていませんが、基本的には毎年秋ごろ行われる国体の選手選考会を兼ねているため、参加できるのはその年の地方予選を勝ち抜いた選手に限定されます。
ただし、オープン参加という形であれば誰でも参加できる大会もあります。(例:近畿クラシックパワーリフティング選手権大会)
詳しくは個別に要項を確認下さい。
ブロック大会からは、日本記録を上回れば公式の日本記録として認定されます。
全国大会:標準記録を突破している選手のみ
例:ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会
ノーギアの全国大会は、
- ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会
- ジャパンクラシックベンチプレス選手権大会
の2つです。
全国大会は、1年以内に標準記録を突破している選手のみ出場することができます。(例外として1年前のジャパンクラシックの記録は認められる)
2019年度の各階級の標準記録は以下の通りです。


もちろん全国大会では、日本記録を上回れば公式の日本記録として認定されます。
年齢カテゴリーと体重カテゴリー(階級)を選ぶ
パワーリフティングには、年齢と体重によるカテゴリー分けがあります。
大会に出るときは、自分で出場するカテゴリーを選び申し込み時に記入します。
大会当日に変更はできないので、慎重に選びましょう。
年齢カテゴリー
年齢によるカテゴリー分けは以下の通りです。
- 一般(オープン):満14歳以上
- サブジュニア:満14歳~18歳
- ジュニア :19歳~23歳
- マスターズⅠ:40歳~49歳
- マスターズⅡ:50歳~59歳
- マスターズⅢ:60歳~69歳
- マスターズⅣ:70歳以上
「一般」は年齢問わずエントリーできるカテゴリーで、たいていの選手はここにエントリーします。
なお、一般カテゴリー以外の選手はダブルエントリーも可能ですが、その場合追加料金が発生するので注意して下さい。
体重カテゴリー(階級)
体重によるカテゴリー分け、いわゆる階級もあります。
例えば、66kg級で試合に参加するためには当日の検量で 59.01kg-66.00kg の間に体重をおさめる必要があります。
これより多くても少なくてもダメです。
検量時間終了までに所定の体重に達しない場合は失格となります。
男子(8階級)
男子の階級は、次の8階級です。
- 59kg級 :~59.00kgまで
- 66kg級 :59.01kg~66.00kg
- 74kg級 :66.01kg~74.00kg
- 83kg級 :74.01kg~83.00kg
- 93kg級 :83.01kg~93.00kg
- 105kg級 :93.01kg~105.00kg
- 120kg級 :105.01kg~120.00kg
- +120kg級 :120kg以上
※サブジュニア、ジュニアは53kg級を加える
- 53kg級 :~53.00kgまで
- 59kg級 :53.01kg~59.00kgまで
女子(7階級)
女子の階級は以下の7階級です。
- 47kg級 :~47.00kgまで
- 52kg級 :47.01kg~52.00kg
- 57kg級 :52.01kg~57.00kg
- 63kg級 :57.01kg~63.00kg
- 72kg級 :63.01kg~72.00kg
- 84kg級 :72.01kg~84.00kg
- +84kg級 :84kg以上
※サブジュニア、ジュニアは43kg級を加える
- 43kg級 :~43.00kgまで
- 47kg級 :43.01kg~47.00kgまで
初出場のときは減量の必要ない階級でのエントリーをオススメします
階級選択ですが、初出場のときは減量の必要ない階級でのエントリーをオススメします。
これには次の2つ理由があります。
- 失格を防ぐため
- 普段の力を出し切って大会を楽しむため
せっかくの初めての大会なのに「検量失敗で失格」なんてシャレになりませんので、失格だけは絶対に避けたいです。
また、減量により普段の力が出ないとなると、大会自体の楽しさが薄れてしまう可能性もあると思います。
確かに階級が上がるほど周りの選手の記録も上がりますし、下の階級で出たくなる気持ちも分かります。
しかし、初出場の時だけはそういう余計なことは考えず、いつもの体重で自分のベストを出し切ることを優先した方がきっと大会を楽しめると思います。
初出場の場合は「自分の所属する都道府県の地方大会」に参加するのがオススメ
初めて大会に参加する場合は必然的に
- 地方大会
- ブロック大会(※オープン参加が可能な大会に限る)
のどちらかとなりますが、オススメは自分の所属している都道府県の地方大会です。
参加者は同じ地域で登録している選手がほとんどなので、近場のパワーリフターの知り合いが一気に増えます。
僕自身そこでの出会いから一緒に合同練習をするようになった選手もいますし、知り合いの輪が広がること間違いなしです。
大会の日程については各都道府県協会のホームページをチェック
大会の日程について確認したい場合は、各都道府県協会のホームページをチェックしましょう。
(Googleで「都道府県名+パワーリフティング」と検索すれば、協会のページが出てきます。)
ページ内に大会の開催要項が掲示されているはずなので、日程をチェックしましょう。(だいたい大会の2~3ヶ月前に掲示される)
ちなみに、僕の出場した兵庫県の赤穂忠臣蔵パワーリフティング選手権大会の開催要項はこんな感じです。

出場する大会を決めたらエントリーの手続きを行いましょう
出場する大会を決めたら、エントリーの手続きを行いましょう。
基本的には、次の手順で申し込みます。
- 指定口座に参加費を振り込む
- エントリーを記入・提出する(郵送/メール/Webエントリー)
以前までは郵送もしくはメールでの申込のみでしたが、最近ではWebエントリーを受け付けている都道府県協会もあります。
具体的な申込方法については、出場する大会の開催要項をチェックして下さい。
参加費は大会毎に異なりますが、普通5,000円前後です。
必ず期限までに指定口座へ振り込んでください。
エントリー表に名前が載っていることが確認できれば申込は完了です
締切後しばらくすると協会HPにエントリー表が掲載されるので、そこに自分の名前が載っていることを確認しましょう。
名前が載っていれば申込はうまくいっています。
階級や年齢カテゴリーに誤りがある場合は、協会へ連絡して修正をお願いしましょう。
大会申込の手続きは以上です。
注意点:選手がJPA非公認大会に出場する際は、JPAに届出が必要です
JPA所属選手は、原則的にJPAが公認しない大会(非公認大会)への参加が禁止されています。*1
しかし、JPA非公認大会参加に関する届出書をJPAに提出して認められれば、出場することができます。
先日僕が参加したEVERLIFTデッドリフト大会もJPA非公認大会ですが、この書類を提出して受理されたので出場できました。

この規定を破ると、大会出場停止処分等の罰則があるので、非公認大会出場の際は届出を忘れないよう注意して下さい
*1:「競技者等に関する規程」における第4条(競技者の禁止事項)第1号
まとめ
というわけで、今回はパワーリフティング初心者のためにパワーリフティング大会に出場する方法について解説しました。
改めて整理しておくと、
- 選手登録をして
- 出場する大会とカテゴリーを決めて
- 大会にエントリーする
という手順でエントリーすることになります。
「初めて大会に出てみよう」という方は、まずは自分の登録した都道府県の地方大会から出場してみましょう。
初めての大会はとにかく楽しむことを大事にしてほしいので、減量せずに出られる階級でエントリーするのがオススメです。
