こんにちは、カイです。
今日は「ただトレーニングが好きなだけならパーソナルトレーナーは目指さない方が良いかも知れない」という話をしようと思います。
まだトレーナー歴1年(正式にデビューしてからは7か月)のぺーぺーですが、記憶や感情が新しいからこそ書ける記事もあると思うので、忘備録的に記事に残しておこうと思います。
これからパーソナルトレーナーを目指す学生さんや、僕と同じように別業種からの転職を考えている方の参考になれば幸いです。
目次
前職を辞めた経緯
本題について話す前に、まずは僕の過去について書いておこうと思います。
前回の記事でも書きましたが、僕の前職は電力会社の技術職でした。
主な業務内容としては、発電所内の点検や、修繕工事の発注などを行っていました。
特にその会社にやりたいことがあったわけではなく、ただそれなりに給料が良くて、福利厚生もしっかりしていて、それなりに名の知れた大企業だから自分の自尊心が満たされるという理由で入った会社でした。
入ってからの待遇自体には特に不満はなく、毎日定時に上がれて、有給もMAXまで取れて、パワーの練習時間もしっかり確保できる今思えば素晴らしい環境でした。
ただ一点、「仕事が面白くない」という点を除いては。
元々条件だけを見て選んだ仕事なので、そこに面白さを求めること自体が間違っているのかも知れませんが、とにかく仕事内容に興味が持てませんでした。
今だから言えますが、仕事中に何回トイレに行くんだというぐらい席を立ってはサボっていましたし、Excelファイルを開いて仕事してるフリをしながら内職でトレーニングのプログラムを練っているなんてこともザラでした。
好きでもない仕事をしていたので、毎日8時間ずつ時間を浪費している感覚でした。
毎日「早く時間過ぎないかな・・・」と思いながら日中の時間を過ごしていました。
そうして感情を押し殺しながら務めること1年9ヶ月、とうとう我慢の限界を迎えた僕は、会社を辞めました。
半年間は専業ブロガーとして過ごし、いよいよトレーナーの求人に応募し始めるが・・・
退職後半年間は専業ブロガーとして記事を書きまくると決めていたので、とにかく朝から晩までブログを書きました。
そして退職から半年が経った昨年の6月頃、いよいよトレーナーの求人に応募し始めました。
正直に言いますが、このとき5つほど応募しましたが今勤めているジム以外は全て落ちました。
エニタ〇ムフィットネス、24/7ワーク〇ウトなど有名どころは元より、当時住んでいた姫路界隈の某フィットネスジムや、大阪に複数店舗展開している某パーソナルジムまで全てです。
正直、こういう結果になるまでは「フィジークやパワーリフティングの大会にも出てるし、学歴もあるし、どこか受かるだろう」などと舐めたことを考えてましたが、そう甘くはなかったです。
資格無し、経験無し、無職歴半年の27歳を採用してくれるジムはありませんでした。
幸いにも今のジムのオーナーはそんな僕の生き方を面白いと言って下さり採用してもらえることになりましたが、今思えば本当に永久無職になるところでした。(笑)
特に今の時期はフィットネス業界全体が厳しい状況なので、僕が転職活動をした時期よりもさらに働き口を探すのが難しいと思います。
もちろんいきなりフリーでパーソナルトレーナーを始めることもできますが、研修ゼロ・ノウハウゼロの状態で集客も全部ひとりで行っていくというのは、めちゃくちゃ大変でしょうね・・・
せめてNSCAやNESTAなどの有名資格だけでも取っておくか、可能ならバイト等でパーソナルの実務経験を積んでおくのが良いと思います。
ただのトレーニング好きでは、パーソナルトレーナーは務まらない
さて、ここからがいよいよ本題なのですが、今現在僕は「ただのトレーニング好きではパーソナルトレーナーは務まらない」ということを痛感しています。
それはパーソナルトレーナーという職業がどこまで行っても接客業だからです。
極端な話「あのトレーナーさん、なんとなく嫌な感じするわ~」と思われたらその時点でアウト。
トレーニングに関する知識はもちろん重要ですが、ルックスやトーク力、人間性などを含めた「他人に好かれる(嫌われない)能力」がめちゃくちゃ大事になってきます。
正直僕自身パーソナルトレーナーになるまではあまりその部分について深く考えていなかったのですが、なってみて改めて実感しています。
パーソナルトレーナーという職業は、トレーニングについての知識を極めるという職人的な側面よりも、相手を満足させるというホスト的な側面が強い職業だと思います。
これからパーソナルトレーナーを目指すという方は、今一度その部分についてよく考えてもらいたいと思います。
単にトレーニングが好きなだけなら、やめておいた方が良いかも知れません。
もう一度言いますが、パーソナルトレーナーはどこまで行っても接客業です。
SNSでいつも見ているあの有名トレーナーみたいになるのは難しい
筋トレ好きがきっかけでパーソナルトレーナーを目指す人の中には、SNSやYouTubeなどでよく見かける有名トレーナーに憧れを抱いている人も多いと思います。
「あんなトレーナーになりたい!」という目標を持つのは素晴らしいことだと思いますが、その人のようになるのは非常に厳しい道です。
特に選手として第一線で活躍しているトレーナーが目標だった場合、その人と同じ路線で売り出していくには自分も競技で同様の結果を出す必要が出てきます。
セルフブランディングを上手く行い、SNSのフォロワーを増やし、ファンを増やしていくことも必要でしょう。
あなたにそこまでの覚悟と、才能と、実行力がありますか?
もしYESと即答できないなら、一度トレーナーとして自分が進むべき路線について考えてみた方が良いかも知れません。
トレーニング好きな人にトレーニングを教える機会は実際にはほとんどない
これはどのようなジムでどのような方をターゲットにするかにもよりますが、普通のパーソナルジムの場合はダイエット目的の方が顧客の大半を占めます。
そういった方達は運動が苦手だったり、トレーニングに対してあまり前向きではないことが多いです。
「トレーニング好きな人にトレーニングを教える仕事」を理想像としてイメージしていると、ギャップを感じることになるかも知れません。
もちろん、フリーのトレーナーとして活動して自分の好きなお客さんだけとるのであれば気にする必要はありませんし、「自分はそういったトレーニングに前向きでない方こそサポートしたいんだ!」という場合も全く問題ありません。
ただ、そこにミスマッチが起こってしまうと悲惨です。
自分がトレーニングを教えたい相手は誰なのか、その相手は自分の働く先にいるのか、一度よく考えてみると良いでしょう。
まとめ
なんだかパーソナルトレーナーになろうとする人を引き留めるような記事なってしまった気もしますが、決してそんなつもりはありません。
ただ、「トレーニングで生きていく=パーソナルトレーナー」という固定観念から深く考えずにパーソナルトレーナーの道を選んでしまうと、もしかしたらギャップで苦しむ人もいるかも知れないと思い記事を書きました。
実を言うと、まさに僕自身があまり深く考えずにこの職業を選んでしまった節があるので・・・(笑)
僕の場合は何だかんだこの仕事を楽しめるタイプなので良かったですけどね。
もしこれからパーソナルトレーナーを目指そうという方は、本当に自分がやりたいことがパーソナルトレーナーという接客業なのか、教えたい相手は誰なのか、一度よく考えてみて欲しいなと思います。
それではまた!