インフォームドスポーツ と インフォームドチョイスは、世界で最も普及しているスポーツサプリメントのアンチ・ドーピング認証プログラムです。
この記事では、その2つのプログラムの違いについて徹底解説していきます。
目次
インフォームドスポーツとインフォームドチョイスは、世界で最も普及しているアンチ・ドーピング認証プログラム

インフォームドスポーツ と インフォームドチョイスは、世界で最も普及しているスポーツサプリメントのアンチ・ドーピング認証プログラムです。
世界的に有名なドーピング研究機関・LGC社(英国)が実施しており、WADA(世界アンチドーピング機関)によって使用が禁止されている物質が、製品中に混入していないかをチェックしています。
これらのロゴが付いたサプリメントは、LGCの研究所によってテスト済みであることが保障されます。
「インフォームドスポーツ」の方が検査頻度が高く、プログラムとしての信頼度は高い

インフォームドスポーツとインフォームドチョイスは、LGCが実施する姉妹プログラムですが、検査の頻度が大きく異なります。
その違いについて、LGC社の日本代理店「バイオヘルスリサーチリミテッド」の公式HPで、次のように説明されています。
認証やその継続の要件は、I-SとI-Cの各プログラムで異なります。たとえば製品認証の場合、I-S認証では、製造バッチ*ごとに試験を受けなければなりません。一方、I-C認証では、認証された製品は1か月1回のブラインド調査が実施されます。
*製造バッチとは、「工場などの一つの生産サイクルで一度に生産される単位」のこと
つまり、インフォームドスポーツは「製造バッチ毎」の頻繁な検査がありますが、インフォームドチョイスは「最低月1回」の検査しかありません。
したがって、製造バッジ毎に検査を行うインフォームドスポーツの方が検査頻度が高く、アンチ・ドーピング認証プログラムとしての信頼度は高いと言えます。
どちらのプログラムも100%の安全を保障するものではないことに注意
注意して欲しいのが、これらのプログラムはサプリメントに対して100%の安全を保障するものではないということです。
どちらのプログラムも対象の製品を1つ1つ全て検査しているわけではありません。
あくまでも基準に沿って各試験を行い、該当する製品をランダムに選び分析を行うだけです。
何のドーピング認証も受けていない製品と比べれば、禁止物質が含まれる可能性は限りなく低いものの、完全にゼロというわけではないのです。
「口に入れるものは全てドーピング違反に繋がる可能性がある」ということを認識した上で、サプリメントを購入するかどうかは慎重に判断するようにしましょう。
認証を受けている主なスポーツサプリメントブランド
インフォームドスポーツ、もしくはインフォームドチョイスの認証を受けている主なスポーツブランドを紹介します。
インフォームドスポーツの認証を受けている主なブランド

インフォームドスポーツの認証を受けているブランドのうち、代表的なものを5社ピックアップしておきます。
日本国内でも知名度があり、簡単に入手できるブランドを選びました。
なお、上記ブランドの全ての製品がインフォームドスポーツ認証済みというわけではありません。
各商品の認証の有無については、リンク先にて必ずご自身でお確かめ下さい。
その他の認証済ブランドについては、公式サイトのInformed-Sport認証済ブランド一覧を参考にして下さい。
インフォームドチョイスの認証を受けている主なブランド

インフォームドチョイスの認証を受けているブランドのうち、代表的なものを6社ピックアップしておきます。
先ほど紹介した5つのブランドもインフォームドチョイスの認証を受けていますが、ここでは除外しています。
なお、上記ブランドの全ての製品がインフォームドチョイス認証済みというわけではありません。
各商品の認証の有無については、リンク先にて必ずご自身でお確かめ下さい。
その他の認証済ブランドについては、公式サイトのInformed-Choice認証済ブランド一覧を参考にして下さい。
まとめ:JADA認定品以外を選ぶなら、インフォームドスポーツか、次点でインフォームドチョイスの認定品を選ぶのが賢明です
というわけで、この記事では「インフォームドスポーツ」と「インフォームドチョイス」の違いについて説明してきました。
繰り返しになりますが、アスリートはアンチドーピングのルール上、自らの身体に摂り入れるものには責任を持たなければなりません。
一番安全なのは、そもそもサプリメントを摂らないか、JADA認定品を選ぶことです。
その次に安全なのが、今回紹介したインフォームドスポーツやインフォームドチョイスなどの信頼性の高いプログラムの認定品を選ぶことでしょう。
あくまでもサプリメントの使用は自己責任であり、僕自身競技者という立場上、他人に推奨はできません。
ただ、もしアスリートの方がJADA認定品以外のサプリメントを購入したいのであれば、極力アンチ・ドーピングプログラムの認証マークが付いているものを選ぶことをオススメします。