こんにちは、カイです。
今日は岡山県の強豪パワーリフター・K氏のホームジムにて合同練習をしてきました。
その際に話題に上がった、ベンチプレスのブリッジの形には2パターンあるという話と、それぞれのタイプでベタ靴とウェイトリフティングシューズどちらが合うのか、という話が面白いなと思ったので、シェアしておきます。
目次
腰椎と胸椎の相対的な柔軟性によって、ブリッジの形は2パターンある
ベンチプレスをする際は、大なり小なりブリッジを組む方がほとんどだと思います。
ブリッジは、ベンチプレスで怪我無く高重量を扱うためには必須とも言える技術です。
実はこのブリッジの形は、腰椎と胸椎の相対的な柔軟性によって2つのパターンに分類できるんじゃないか、という話があります。
① 腰椎の柔軟性が有意な人のブリッジ(ウェイトリフティングシューズが合うパターン)

注:図は特徴を掴みやすいようにかなり極端に書いています。
腰椎の方が相対的に柔軟性が高い人は、上の図のように腰椎の伸展が強く出て、腰~腹にかけて高さが出るアーチになります。
この場合、腰椎が伸展して骨盤が立てば立つほどブリッジ全体の高さが出るので、足は頭側に引いた方が有利になります。
足を限界まで引いていくと途中から踵が浮いてしまいますが、ウェイトリフティングシューズのような踵の高い靴を履けば、靴のかかとを地面に付けたままもう少し足を手前に引くことが出来ます。
パワーリフティングのルールでは、靴底全体が床に付いていればOKなので、このタイプのブリッジを組む人は、ウェイトリフティングシューズを履いた方が有利になりそうです。
ただし、もし今後パワーリフティングの試合に出るつもりがないのであれば、ベタ靴で踵が浮くまで足を引いてつま先で踏ん張るのもアリだと思います。
② 胸椎の柔軟性が有意な人のブリッジ(ベタ靴が合うパターン)

注:図は特徴を掴みやすいようにかなり極端に書いています。
逆に、胸椎の柔軟性が相対的に高い人は、上の図のように胸椎の伸展が強く出て、胸の辺りに一番高さの出るアーチになります。
このタイプの人は腰椎の伸展が出しずらいので、足を手前に引いて無理に骨盤を立てようとするよりも、足の力を胸椎に向かって真っすぐに伝えて、しっかり胸椎の高さを出してやった方が有利になりそうです。
このタイプは比較的足を投げ出し気味になるので、足首が余分に底屈してしまうウェイトリフティングシューズよりも、ベタ靴の方が踏ん張りやすいはずです。
全ての人のブリッジが絶対にこの2パターンのどちらかに分類できるわけではない
当然ですが、全ての人のブリッジが絶対にこの2パターンのどちらかに分類できるわけではありません。
腰椎と胸椎のどちらも柔らかい人もいれば、逆にどちらも固い人だっています。
また、人それぞれ骨格・体型・筋力バランス・身体の使い方の癖などが異なるので、腰椎と胸椎の柔軟性だけでフォームが決まるわけでもありません。
あくまでも上記の分類は、フォームにおいて考慮すべき要素の一つだと考えて下さい。
ただ、ほとんどの場合、「どちらのタイプ寄りか」という傾向はそれぞれあると思います。
ちなみに僕は比較的腰椎が柔らかく、ウェイトリフティングシューズが合うタイプのようです

ちなみに僕の場合は、比較的腰椎が柔らかく、ウェイトリフティングシューズが合うタイプのようです。
僕の通う8sukigymの山下保樹オーナーにも、「カイさんはウェイトリフティングシューズの方が合ってますよ。」とアドバイスを頂きましたし、本日合同練習でお会いしたリフター仲間数名にも同様の意見を貰いました。
皆さん目の肥えた方々ですので、様々な面から総合的に判断してそういうアドバイスをして下さったんだと思いますが、腰椎の柔軟性もその判断基準の一つだと思います。
まとめ:自分のタイプ知ることで、最適なフォームやシューズが分かってくるかも?
今回の記事のまとめは以下の通りです。
- 腰椎の柔軟性が有意 → ウェイトリフティングシューズが合うかも
- 胸椎の柔軟性が有意 → ベタ靴が合うかも
2つのタイプのうち、自分がどちらのタイプに近いのか考えてみると、ベンチプレスについて新たな発見があるかも知れません。
もちろん胸椎や腰椎の柔軟性だけだけがフォームに影響するわけではありませんが、重要な要素の一つには違いないと思います。
自分でよく分からない場合は、パーソナルを受けたり、身の回りの上級者にアドバイスを求めるのも良いかも知れませんね。
それでは今回はこの辺で!
↓僕がベンチプレスで履いているロマレオス3のレビュー
